9月, 2015年

2020東京オリンピック問題を考えるーー福井義夫

2015-09-30

1.今回のオリンピク開催の目的は何か:
1)オリンピク開催についてのIOCは可能な限り簡素なものにしたいとの意向であっ
た。
    近年のオリンピクは豪華さを競い金がかかり過ぎる。また、競技種目も増過ぎて
 いた。ロンドンオリンピックでは種目を減らしたはずである。
  2)東京都の意向は当時どうであったのかは詳細不明である。
    ・若者に元気を取り戻してもらいたい。(石原元都知事)
    ・東日本大震災の被災者に元気を与えたい。
    ・東京は各種施設を有し、交通網の整備も容易。「低コスト」、「コンパクトなオリ
ンピック」を開催できる、が招致時における東京都の訴えであった。
  3)招致活動の経過に従い次第に意識が変容していったように思える。端的に言えば
国威発揚の場となっていったのではないか。それを決定的に裏付けたのが,2013年
9月のIOC総会における安倍総理の下記の演説にあったと思う。
    「どんな競技場とも似ていない真新しいスタジアムから、財源確保にいたるまで
    2020年東京大会はその確実な実行を保証します」この発言の根底には彼の持論で
    ある「日本を再び世界の中心で輝く国としていく」があるのであろう。
    この発言で日本の政・官・業は喜んだに違いない。今回の“新国立競技場”問題
    は“予算は青天井”起るべくして起ったものだと思う。その詳細を国民は知るよ
しもない。

2.東京オリンピックを成功させるためにはどうすれば良いか。
1)事業主体を明確にするべきである。本来東京都が全責任を負うべきなのであろう。
  2)これだけの大事業を果たすには、責務を全うするに値する統率力・実務能力に優れた最高責任者を選定し、全権を与える必要がある。
    これまでの状況を見る限り誰が責任者か分からない。砂糖に群がる蟻の様に、魑
魅魍魎が跋扈し船頭多くして船山に登るの状況になったとしか思えない。今から
でも遅くはない、組織の立て直しが最重要課題である。
  3)各競技について競技場の選定、場合によっては新設を含む運営の担当責任者を選
定し、各責任者は準備の進行状況を含む詳細を適宜最高責任者に報告指示を得な
くてはならない。 
    現在急遽オリンピック担当大臣が任命されているが、我々はその人の力量・実績を何も知らないし、新しい運営組織が編成されたとの報道もない。人心一新がなければ元の木阿弥であろう。桝添都知事の指導力に期待する。密室で処理するのではなく国民、少なくとも都民には透明性を持って対応すべきである。

3. 新国立競技場騒動について
我々国民にはこれまでの経緯は知らされていない。これほどの大型施設の建設を担当するには、文科省・JSCではコントロール不可能であることは容易に想像できる。この施設の建設を公開入札にするに当たっては詳細な仕様を盛り込んだ(Inbitation to Bid)を作成し、応募(入札)者は全てこれに従はなければならないはずである。又、ITBは国民にも公開されるべきであろう。頭初公表された建設費1300億円(2012年)の算出根拠でもあったはずだが。
今回の騒動を見ると、施設デザインのコンペのみを行い審査委員会が選定し、後のこ
とは宜しく頼むということだったのか。(安藤委員長の言によると建設費には頓着し
なかったようだ)この様な馬鹿げたことがまかり通るのは、1-3)項に示した安倍発言(青
天井)が影響しているのであろう。どのゼネコンが積算したのか不明であるが3,535
億円とは甘く見られたものだ。文科省、JSCと得体の知れぬ“組織委員会”にはこの
様な大事業の処理能力の無いことがはからずも露呈したといえる。
  本来建物の建設に関するITBの作成には、経験豊富なゼネコンを入札により選定し作成を依頼し十分時間をかけてまとめ上げるもので、当然要した経費を支払う。但し、これを請け負った業者は建設工事には入札出来ないはずである。
  再び、デザインを含む再入札を行うとのこと、計画の期間内で全うな入札ができるの
  か疑問である。実際は全て決まっている可能性があるのではと疑いたくもなる。
選定過程の透明性が求められる。
新国立競技場に限らず、各設備には建設後も長期に渡る運営費・維持費を覚悟しなけ
ればならないが、税金を抜きに賄えるはずがない。国民、都民にその覚悟があるので
あろうか

建設費の変遷: 当初 1,300億円で考えていた
          積算 3,535億円
          再検討 2,520億円
          ゼロベースの見直し上限1,550億円

4.その他、東京都の担当各施設について
  これら施設類の新設(改造)工事費についても、新国立競技場と同様の構図が見える。
経緯は以下の通り。
                       立候補   決定後   現在(億円)
1) 武蔵の森総合スポーツ施設        250    351    351
2) オリンピック・アクアチックセンター   321    683    683
3) 有明アリーナ              176    404    404
4) 有明テニスの森              59    144    144 
5) メデイア向け設備
6) 大井ホッケー競技場            25    48     48
7) アーチェリー会場             14    24     24
8) カヌー(スラローム)会場         24    73     73
9) 海の森水上競技場             69   1038     491 
10)その他(代々木歩道橋改修)
   合計                 1394   4059    2218
  中止施設
    夢の島アリーナ
    若洲オリンピック・アリーナ

5.エンブレムについて
この類に全く興味の無い人間がコメントするのも如何なものかと思いながら、感じていることは、
1) 審査が全く密室の中で行われ、入選に至る過程を部外者及び他の応募者も何も知
らされていないこと。アンフェアなことは無かったのでしょうね。
2) 選ばれた作品の基本構成が、○・長方形、三角形で構成されたもので、容易に類似のものが類推できる、即ち盗作騒動の起きやすい構成に見えた。
  今の世の中、検索技術の進歩により、いらざる疑問にさらされたのは気の毒に思
  うが、オリンピック絡みの問題なので製作にはもう少し慎重であって欲しかった。
又、作者が別件で盗作の懸念が発覚したこともあって、取り下げもやむを得ない
    のではないか。
  3)東京、日本らしさが出せれば良いと思う。招致時のもので良いのではないか。

6.結び
  とにかく東京オリンピックはやらざるを得ないが、国を挙げてのこの種の宴の後には
必ずと言っていいほど経済不況が訪れる。1964年当時とは異なり今の日本にはこれを乗り切れる体力があるのかどうか老婆心ながら心配である。ツケを払うのは国民であることを忘れるな。
  
                                   以上

安保法案、これからがスタートーー円より子

2015-09-19

安保法案が昨日夕刻、ついに参院特別委員会で強行採決された。
そして今日18日、ついに参院本会議で数を恃みに採決、可決されてしまいそうだ。「民意をくまないこんな政治は嫌だ」と怒りに震えている人もいる。「この政権を選んだのは国民だし、そういう状況を作ったのは民主党じゃないか」と冷めている人もいる。様々な意見があって当然だ。  

しかし、私はこれからがスタートだと思う。諦めてはいけない。
閣議決定は別の内閣で変えられるからだ。9月16日の中央公聴会で、元最高裁判事・浜田邦男氏は言った。「(憲法解釈を)内閣の判断で変えられるとなれば内閣が変われば元に戻せるとなってしまう」と。

そうなのだ。内閣を変えればいい。自公を与党から引きずり降ろせばいい。通ってしまえばすぐに国民は忘れるだろうという与党の驕慢を次の国政選挙では許してはいけない。選挙のことは規制があってはっきりは言えないが、私は平和を望む人々の声を背に、これからも声を上げ続け、立ち向かっていくつもりだ。

荻窪駅頭での訴えを続けているが、先日、80代と思える女性が私にこう言った。「円さんが頑張っていても、全国で若者がデモに参加していると言っても、反応はいま一つよね。これは私たち戦争体験者があまりにも今まで若い人に何も言ってこなかったせいだと思うのよ。戦争って、戦地で戦うことだけじゃない。普通の暮らしがなくなるの。食べ物も自由もすべてなくなるの。そういうことをもっと話しておけばよかった」と話した上で、こうも言ったのだ。「でもね、円さん。遅すぎるということはないのよ。たとえ安保法案が通ったって、諦めないこと。頑張りましょ!」と。
こういう人たちの声を必ずや政治に反映させたい。その思いで、今日もまたマイクを握る。

安倍首相、安保法制は廃案にして、出直すべきだーー小林昌三

2015-09-17

みなさん  へ

外から見ていて 不思議に思うのは 日本の国会での 議事・審議など いわゆる衆参両院での各種委員会での進め方 であ る。  与野党の 質疑が 殆ど噛み合っていない・・・・その中で 与党・自民/公明党議員の 多数による一方的な 決定が行われ続けていること。 

沢山の 法案が 非民主的な 方法で 決まり 法案化しているのは 誠に残念である。この数日 おおいにもめている 安保11法案 成 立にむけ与党は 強行採決 を狙っている。

国会の外では 雨の中 大勢の人々が 反対のシュプレヒコールをあげながら、安保法案反対 で集まっている。
1960年 岸内閣当時の 様子を チョッピリ 想起させる・・・・ 何とか もっと時間をかけ全国各都市で 
国民が納得する説明を できないものか? 地方公聴会など たった1回だけ、また 中央公聴会も同じく 1 回だ け。

安倍総理よ! 今年4月に いくら 大見得きって 秋までに成立させると 米議会で 得意に
なって英語で演説したが、これはsubject to・・・・要するに 与野党が十分に審議の上・納得と賛成を前提 で と一行いれ るべきだったのではないか? 安倍総理の議事・法案審議のあり方が間違っている。 極論すれ ば 民主的なやり方ではな い!

もちろん野党など『戦争法案』 と決め付けているのも オカシナ話。 それよりも この国の防衛
のあり方・国民の生命と資産を守る・確保するには どうすれば良いか? という 民主主義国家として 立憲主義に基き 徹底 的に議論と 審議を 国会の 内外で 徹底的にやり そのまとめとして 衆参両院での 採決に持ち込むべきである。

この 数日 初めて 中央公聴会・地方公聴会が開催された が これ遅すぎないか?

今年の初めから 例えば 毎月一回ずつ 全国でやっていれば 9回も開催する機会があった。 その上でのま とめとして衆参両院での採決 に持ち込む。

どうだろう 一度廃案にして ゼロからやり直しては、 米議会には オキナワ普天間基地移設問題も含め日本の現状を  詳 細に駐米大使・佐々江賢一郎 氏 などから説明させる。

敗戦後の 日本人の意識にある 戦争へのアレルギーは潜在的に非常に強い。 これは 多分、欧米人には理解できないのでは ない か? その 一方 日本人の防衛意識は 非常に弱いか薄い事。 これだけ 周辺国のオカシナ 軍事的な動きが出てい るのに 大 方の日本人は平和ボケしている現実。 何もしなくても 憲法9条がまもってくれるとの バカな考え  が一部の 憲法学者などが 固く信じている。 現実は 日米同盟・日米安保条約があったお陰 ではないのか? 憲法・とり わけ9条は 殆 どアメリカから押し付けられ作成された と考えるべきであろう。

それを 何もせずに 手をこまねいて 守る事ができれば理想 だが、 ソウでない現実が起こりつつある・・・ そ ういう事態を 想定しての安保法制11法案の 改定 提案ではなかったのか? 自民・公明党など 与党の 丁寧な説明不足であ り、議 論・審議不足 と考える。

安倍さんよ、この際 一度 廃案にして ゼロからやり直しては如何だろうか? 一日本国民の意見として。

豪ヒマ人 より

日本を徘徊する2人の怪物・東京五輪をめぐってーー小林昌三

2015-09-14

みなさん へ 

世界には 様々な種類の 妖怪・怪物・化け物 が存在する。日本も 例外ではない。

例えば 国民を代表する国会議員諸氏の 中にも沢山の怪物が居るようだ。とりたてて名前を挙げるまでもなく、その
最たる者 は 某・元 総理大臣である。 権力の座を降りても 相変らず 隠然たる影響力を維持しているらしい。
そして、この度 オリンピック関連の 不祥事が発生、日本の 信用が がた落ちになっている。 にも拘らず、この
怪物は 相変らず そこいら中を闊歩し、威張っている。

もう一匹の怪物は  言わずと知れた マスメデイアの『帝王』 である。相当の高齢にも かかわらず、その業界では大変な権力があり、大手の 新聞・TV局など 戦々恐々として、おべっかを使いながら・ご機嫌とりしながら 接している様である。 他にも 怪物は沢山いるようだが、当 面 この 2匹の『怪物・妖怪』 を何とか退治できないものか? まるで ”腫れ物に触るように” 又は ”顔色を伺いながら” 仕事に関係 する人々は 接触しているとか。

流石の 安倍総理も この2人に関しては アタマが上がらない らしく、『何も忠告できない立場』 と漏れ聞いている。 情け ない話ではないか?

本日(9/5) TBS・TV 朝の番組で 初めて武村正義氏と 丹羽・元 伊藤忠商事会長の二人 『森 東京オリンピック組 織委員会長は 即刻 辞任すべきである』 とハッキリと述べた。快哉かな!正論である。

民主主義国家として 日本には 言論の自由と人権の尊重 は憲法で保障されているにも拘らず、この二人については処分で きず、陰で泣いたり、被害を受けている人々が ゴマンと居る、困ったことだ。

誰か 勇気ある方が この二人に 直言し・態度を改めさせるか その職位や 地位を剥奪する事、できないものだ
ろうか?
既に エンブレム問題で 1億円以上の 損害が報道されている・・・・・今後、もっと、もっと増え続けるのではないか? 先の 新国立競技場  建設にからむ問題でも 早くも 56億円もの血税が宙に消えた。 こちらは 文科省の
たった一人の 役人が 首になっただけで、下村文科相は 知らぬふりをしている。これこそ 野党は 徹底追及すべきでないのか?

とにかく 『東京オリンピック組織委員会』 なるもの 全く 「ヤミの中・密室の中」 で物事を決めているらしい。
透明性 ゼロ。先般 武藤事務総長なる ご仁が エンブレムに関する記者会見 でとうとうと 説明していたが、この 人物は  そもそも 元・財務省キャリア官僚。

他にも 役人が 巾を利かせている・・・・・そういう人選は どのように決めたのであろうか?
『東京オリンピック』 なのだから 本来、東京都が すべて 音頭をとって然るべきでないだろうか?

いずれにせよ 『若者に夢を!』 で 招致活動を 開始した前・都知事 石原 慎太郎氏などの意見も取り入れても良いのではないか? 予算も 含め もっと 質素に・つましやかに スポーツの祭典 を進めてはどうだろう?
何も 見栄をはる必要なし。ましてや 権力誇示や 名誉など 何処かに放棄せよ、そして 実質的に楽しく、国民が
喜んで 歓迎する オリンピックにして欲しいものである。

TBS番組で 厳しく指摘した 武村正義・元 官房長官や 丹羽宇一郎・元 伊藤忠商事会長の 正論 を政府や
安倍総理大臣は 真剣に耳を 傾け 決断すべきではないだろうか?

本日は 『怪物・妖怪』 について 誰もが 怖くて コワクテ 書かないので 僭越ながら 豪ヒマ人 が取り上げさせて いただきました。

前にもあったオリンピック委の失態ーーチヤミー

2015-09-14

国立競技場から始まり五輪の問題まで、多くのケチが付いた東京オリンピック。雲行きが怪しくなってきたその成功。1998年に長野の冬季オリンピックの100名近い公式通訳者を競技場に毎日送り込む仕事を請負い、準備段階の1月23日から35日間長野に滞在し、業務に当たった経験から「ひとこと」言いたい。

本来の仕事は、メダリスト候補をシミュレーションし、その言語の通訳者を各会場に毎日送り込む。英・仏・露・伊・独語だった。未だボランティアも全分野で派遣される前で、長野市の地図も知らないまま雪が舞う中オリンピック車の運転手もやった。オリンピックの青い花のようなエンブレムの入った車は河川敷に何台も駐車していて、それを5台だったか業務用に与えられた。それら車は殆どが8人乗りのバンでバス専用レーンを走る事を許されていた。しかしながら渋滞はあるので、各競技場の下見を兼ねて走行時間等も調べた。日本が金メダルをとれる競技の開催日にはスポンサー等が押し寄せ、渋滞を悪化させた。通訳者の到着が記者会見に遅れたこともあった。大都市東京では一体どうなるのだろうかと不安が頭をよぎる。

もっとも心配なのが、日本オリンピック組織委員会だ。縦割りの官僚組織。長野では毎日早朝サマランチ会長が議長をする会議があった。そこで全ての競技に関する事、その他問題などが協議された。夜中に雪がふると大回転の競技場の雪かきも含めた整備がある。オリンピック村で優勝チームが飲み過ぎて騒ぎを起こした等々、多岐にわたる諸問題の議論が毎朝あった。ところが国際オリンピック委員から長野側に質問があると、長野側は責任の所在をざわざわと確認しあい、結論、すなわち返答ができず、とうとうIOC側が怒りだす始末。サマランチ議長は業を煮やし、それなら翌日返答するよう会議のやり方を変更しようと提案。長野側がIOCに対して返答すべき事をメモする役割が自分に回ってきてしまった。7時から会議は始まり、1時間若しくは90分で終了。日英・日仏の同時通訳も入っていたにも関わらず、日本語のメモを長野側に渡す。その期限が10時前。それを元にNAOCは回答をIOC側に翌朝伝えた。

東京都は地方とは違うとのではないかと思っていたが、これまでの経緯をみて、もしかしたらとだんだん不安になってきた。

重要なのは内輪できちんと物事が決断でき、なおかつ横や縦に交渉ができて結果を出せる人物を多数要所に配置する事だと思う。言語能力は二の次。勿論できた方が良いのに越したことはないが、通訳に頼れば良い。大した交渉能力がなく、下手に言葉ができて結果を出せないのが一番困る。理解できたと思ってニュアンスの違いが分からず誤解を生むことだけは避けるべきだと思う。何でも大きなイベントは裏方がしっかり整理できていれば、上手くいく。(チャミー)

(投稿文は原則として署名入りでお願いしていますが、この投稿については、筆者がイニシャルを強く希望されましたので、認めました‐―早房長治)

亡国の道を歩む自民党――守山淳

2015-09-13

自民党総裁選挙は無投票で安倍総裁の再選が決まった。朝日新聞が一面で「異論封じ

単色自民」と題して次の内容で報じた。『政権を担う政党には二つの車輪が必要だと思

う。一つはリーダーがめざす政治を「支える車輪」。もう一つは政策を出来るだけ多く

の人に理解してもらうため多様な世論を「まとめる車輪」。だが今の自民党は「まとめ

る車輪」を欠いたまま、走り続けようとしている様に見える。総裁選は候補者同士の政

策論争を通じ様々な意見や世論があることを認識する貴重な機会だ。そのことでリーダ

ーシップの幅も広がるはずだ。一方、自民党のしてきたことは安倍総理の対立候補が出

ない様に派閥単位で締め付けることだった。首相側や業界団体から野田氏を支援しない

で、と圧力をかけられた議員が何人もいた。首相への異論を許すまいと、ここまで対立

候補を抑え込もうした総裁選は記憶にない。党の勉強会で自民党議員からマスコミを懲

らしめるといった発言が出る素地になっていないか。(中略)おりしも米国では来年の

大統領選に向け民主、共和両党で何人もの候補者が論戦を始めている。そんな光景こそ

が本来のリーダー選びのはずだが自民党はその機会を自ら放棄してしまった。』 

同じ日の朝日新聞の投書欄「声」に69歳の男性の投稿が掲載された。『野田氏は無投

票は国民に対する欺瞞であるし傲慢であるし不誠実だ」と言って当選の可能性を度外視

して立候補を目指した。安倍総理の「この道しかない」というキャッチフレーズに対し

「この道も、あの道もある」と掲げた。(中略) 野田様 立候補は出来なかったとはい

え「理」は貴方にあります。貴方の勇気に敬意を表し今後のご活躍を心より期待します』

 私は自民党を支持しています。安保法制議論で見えて来る今の野党の具体的対案を出

さずただ反対を唱える姿勢ではとても政権を野党に任せる訳にはいかないと思っていま

す。もう無残な民主党政権の愚を繰りかえすべきではないとも思います。

なるが故に政権政党である自民党が金太郎飴であったらこの国は滅びます。その意味で

今回の総裁選挙で野田氏に賛同して義を見て立ち上がる議員がほぼゼロであった事には

失望しました。議員諸氏は少しは自分の信念で自分の考えを堂々と行動で示して欲しい

と思いますし自分自身が恥ずかしくないのでしょうか。

昔の自民党の派閥跋扈が良いとも思いませんが少なくとも異論・反論を通じ活力があり

ましたしその中で切磋琢磨されて次代を担うリーダーも成長して来ました。

派閥政治の弊害と今の自民党の弊害を比べた時に日本の将来にとってどちらが有益と考

えると私は今の自民党では国は衰退の一途もたどるのではとの強い危機感を持ちますが

皆様は如何でしょうか。

先日石破大臣が次の総裁選を視野に派閥再生を目指しているとの報道がありました。

今回は勝算が無かったから次を目指すとの事でした。石破大臣には大いに期待をしてい

た丈にもしこの報道が正しいとせば(少なくとも今回は立候補しなかった事は確かです)

大いに失望をします。そんな程度の覚悟の御仁か・・という事です。上記の野田議員の

勝算を度外視しても立候補をした逃げない姿勢こそが一国の宰相に求められる資質であ

ると思いますので石破大臣も所詮は宰相の器ではない、と私は判断しました。

人間はどんなに普段きれい事を言っても肝心な時にそれを行動で示せるか堂かでその人

の資質が見えるのだと思います。

国会論戦で首相が野党の質問に野次を飛ばし何度も委員長から注意を受ける様な宰相を

抱える国は外国から見て信頼をされるのでしょうか・・・。その意味も込めて将来の総

裁候補と言われた議員が沈黙を守り党内事情だけで総裁選を回避し野田議員の立候補を

潰しに掛かった自民党に大きな失望を私は感じました。

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 守 山  淳 経営コンサルタント オフィス J.M.代表
   〒107-0062 東京都港区南青山3-12-12 南青山312ビル 604号室
   携帯電話 : 080-1075-6266   FAX : 03-6459-2112
   E-MAIL: jun1207@abox2.so-net.ne.jp

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自宅: 〒107-0062 東京都港区南青山4-15-16-301

      電話・FAX: 03-3796-5566

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「政治は国民が動かす」という意識を育てようーー円より子

2015-09-03

日本国憲法の前文に「政府の行為によってふたたび戦争の惨禍が
> 起ることのないようにすることを決意し」という文言がある。
> そう、戦争は常に政府の行為によって起きる。
> そのことを多くの人が肌身に感じていて、安倍政権は
> 「平和的生存権」を脅かす存在だから「やばい」と思い、
> 反対の声が大きくなっているのだろう。
>
> しかし安倍政権は安保法案の根拠として、国民の人権である
> 「平和的生存権」と「生命権」と「幸福追求権」を挙げ、
> 「これを守るための法案だから政府を信頼せよ」と詐欺的答弁を
> 繰り返している。そんな説明が通る領域ではないのだが。
> 麻生さんが「ナチスのひそみに習い、国民の気付かないうちに
> 改憲をやればいい」と言ったことでもわかるように、国民を
> なめているのだろう。
>
> 安倍政権だけではない。
> この国の政治はずっと、生命、自由及び幸福追求の国民の権利を
> 尊重する「13条」について憲法違反を繰り返してきたと言える。
> 例えば、ゼロ金利で国民の私有財産を損ねるなど、平気で国民の
> 幸福を侵害しているわけだが、それに対して国民はほとんど異議を
> 唱えてこなかった。
> しかし、今ようやく「これはデモクラシーの蹂躙だ」ということに
> 気づき、異議申し立てが始まった。
> ともに「政治を自分たちが動かす」という意識の芽を大きく
> 育てていこう。

日本的物事決定システムへの疑問ーー小林昌三

2015-09-03

“挑戦するシニア” みなさま へ

皆様は 霞が関・官公庁や 都庁・県庁 等へ許認可を得るため 訪問された経験がおありでしょう?

私のささやかな昔の 「個人的体験」 体験から・・・・例えば、国土交通省 土地・建設産業局、建設業課を仮に所用で 訪問したとしよ う。

もちろん、事前に アポイントをとり、指定の時間に行くが、通常 30分~1時間程度、平気で待たされる・・・・担当者や窓口が忙しく  して いる為、待っている間、チラッと机上に山積みされた書類の山を見たりする。すると 赤印で『極秘』 とか『丸秘』 と押印された書類が散見で きる事がある。

時間がきて その役所の担当者とサシで話し そういう「極秘」書類に気がつくと、サッと隠したり 引き出しにしまってしまう。
要するに 民間(一般国民)に 見せまい・知らせまい とする隠蔽体質がこの 70年間 ずうっと続いている。
多くの場合、その 書類は 『決裁済み』、『未決済』 と区別され置かれている。多分、現在でも同じであろう。
そして一般的に 役所等での 物事決定プロセスは 曖昧でウヤムヤな事が多い と思う。

今回の オリンピック新国立競技場 建設に関するデザイン、一度決まったものが白紙撤回され、再度コンペやり直す事になった。予算額が  当初  2550億円と トンデモナイ数字で出たり、既に 56億円が空に舞い、消えているとか・・・・不透明なデザイン決定過程  が明らかになり、ようやく 1550億円程度の予算で 業社選定などやり直す事になった。それでも、前回の London や 北京の  3倍 もの金額である。

そして、今回再び エンブレムのデザイン問題が発覚 。模倣常習犯(?) と疑われても致し方ないご仁が ついに
その原案を 取り下げた。発表から一ヶ月以上が過ぎ、コピーされたとクレームがつき、止むに止まれず引き下げた
印象がぬぐえない。
上の 新国立競技場建設 に関するケースと 似ていないか? 
更に、何か 問題が起こった時、「無責任」 を決め込む 態度は この70年間(?)少しも変わっていないのでは?

たまたま マスメデイア等を通じ、映像や写真により、『模倣』が証明され、逃げることができず、原案を取り下げたものと判断される。
そこで、この 2020東京オリンピック組織委員会長である。 どの様に 決めたのであろうか?
週刊新潮 31号 に指摘されている如く、森 喜朗氏という 胡散臭い『利権最優先』 親玉がいつの間にか会長に就いた。そして、エンブ レ ム・デザインが 取り下げられた際、コメント 『何が残念なんだ!』 と憮然とした態度。
この ご仁が 自己の利権温存と 名誉を維持し、影響力を駆使するため やっている様に 映るが・・・・。

いわば、不透明きわまる意思決定の結果 生じた”事件” というべきであろう。
そして、国民の 血税 56億円 への 説明がさっぱり されていない。この責任をとり(?)文科省の一役人が更迭されたが、マスメデイ アは  この解明を是非やり 公表してもらいたい。

また、エンブレム決定プロセスで デザイン事務所等との 契約条件など公表してほしい。
で、今回の 2事件は 日本の 国際的信用を失墜される結果になったが、 未だに責任者が問われていない。

森 某が元・総理大臣だから 安倍首相も 決断できないのか? さっさと 組織委員会々長 をもし 良心があるなら
自ら 辞任すべきである。 もし、辞任しないのであれば マスメデイアは 徹底的に 彼の利権構造を暴いて欲しいものであ る。

いつもの 独断と偏見で 一言。

豪ヒマ人  より

国連事務総長の中国・軍事パレード出席への疑問ーー小林昌三

2015-09-03

皆様へ

本日(8/28)ニュースで 9月3日北京・抗日勝利70年記念軍事パレード へ 国連事務総長の出席が発表  された。

世界平和を推進・維持し どの国にも偏らない言動を期待される国連という組織の代表 が或る一国のこのような式典 参加は 如 何なものか? 大きな疑問と同時に 彼の常識的な判断を疑う。 裏には 韓国人という生い立ち が
関係しているのかも知れないが、あくまで 客観的な立場での言動が期待される国連総長。

もし、仮に 日本が 日露戦争勝利110周年記念行事 でも開催し 、もし国連事務総長が参加したら世界のマスメデイアは ど う反応するか?

中国が日本に勝利したのは 台湾に亡命した(?)蒋介石総統 率いる国民軍であって 中国共産党ではない!
世界のマスメデイアは歴史を正しく報道して直ぐにクレームしてもらいたい ものだ。特に、米New York Times, Washington Post, Wall Street Journal 英国 The Economist, 仏国 Le Mond, 独国 アルゲマイネ・フランクフルター など世論に絶大な影響力ある マスメデイアは 是非 歴史的事実を書いて欲しい。

一方、中国の新聞が 太平洋戦争で天皇が謝罪していない と、突然書き出した。何が目的か ?
何度も書くが 戦争は訳ありで突発するもの、 この70年間日本は 必要も無い繰り返しの謝罪 を歴代の首相が
お詫びと痛切な反省を やってきた。

敗戦国、ドイツや イタリア また、他の戦争で負けた国々 アメリカ・ベトナム戦争、第一次世界大戦での敗戦国、イイ戦争、フォークランドで のアルゼンチン その他 枚挙がないが、それらの 戦争で 謝罪を繰返した国々がどこにあるか? 私は それを知りたい。 

70年もの 時日を経て 尚も 叩き易い国・日本 、それを中国は いい気になって 言い続けている。 私が もし 国連事務 総長だったら 中国に対し 抗日70周年勝利記念は中止しなさいと 忠告するだろう。 もし、どうしても強行す るなら 自国だけでやりなさい と。

もし、恒久の世界平和を 心底から願い、祈っているならば 国連事務総長という立場 から 偏った言動は極力 謹んで、あくま で 慎重にも 慎重で あってもらいたいものだ。

むしろ、この際 北朝鮮と韓国に 飛んで 戦闘行為中止 をハングル語で 忠告して欲しいものだ。

この パン・ギムン国連事務総長 の偏った言動に対し、公平な 忠告を与え得るのは 結局 世界のマスメデイア
しかない のでは ないか? 
こっそり 軍事力増強を 図り アジアの制覇をねらっている国が、挙行する 軍事パレード 等に 国連事務総長は 絶対 に参加するべきでない! と考えます。

いつもの 独断と偏見で。

豪ヒマ人   より

靖国神社とは何?

2015-09-03

今年の戦記念日も閣僚、政治家の靖国参拝をマスコミが報道しました。参拝された皆

さんは「国の為に命を捧げた先人に感謝の意を表し不戦の誓いをしました」と応えてい

ます。この時期になると中国、韓国が同じ批難を出し最近は米国も批判的反応です。

国の為に命を捧げた先人の霊に感謝の意を表するのはどの国でも当たり前の事です。

むしろその感謝を表さない国、国民は滅亡すると思います。

靖国神社の話しに成ると必ずと出て来るA級戦犯合祀。安倍総理は必ず最初に「いわ

ゆる」A級戦犯と言います。それは昭和31年にA、B、C級戦犯は存在しない決定を

したからです。これは日本が勝手に行った訳ではなくサンフランシスコ平和条約11条

2項により日本の申し立てに対し条約当事国の過半数の同意を得て決定したものです。

当時の日本の人口8千万人の半分にあたる4千万人がそのための署名をしています。

朝鮮戦争が継続する中1952年4月28日、サンフランシスコ講和条約が発効されま

した。その第11条は非常に特殊なもので通常の場合講和条約締結後は国家間における

それ以前の問題は全てなかったことになりますがこの第11条において「東京裁判にお

いて下された判決を日本政府は講和条約締結後も継続する(28人に対する法廷が課し

た刑を執行)」という異例の条項が付きました。この条項は当時の国際常識に反する異

例なことでそれを無効とする条件も同時に記されました。「日本政府が発議して東京裁

判に関係した過半数の国が同意すれば判決を変えてもいい」という趣旨の一節が11条

に加えられました。

1952年6月9日の参議院本会議に「戦犯在所者の釈放等に関する決議」が提出され

全員一致で可決され1955年7月19日の衆議院本会議で「戦争受刑者の即時釈放要

請に関する決議」がなされました。これを受けて戦争犯罪人の釈放要求が日本政府から

提出され関係諸国(11か国)の過半数の賛成を得て1956に収監されていたA級戦

犯が全員釈放されました(7人は絞首刑により既に他界)。

この様にSF講和条約の第11条により関係諸国の承認を得てA級戦犯の名誉が回復さ

れた訳で対外的にも対内的にも正式な手続きを経てA級戦犯なる存在は法的に無くなっ

ています。それが「いわゆる」を付す背景であり「いわゆる」を付さない中国、韓国更

に日本のマスコミ報道は歴史的事実に不誠実だと言えます。

「日本政府がA級戦犯を祭る靖国神社に参拝することは悪魔・日本の侵略戦争を正当化

する行為であり断固として認められない」とする中国や韓国はSF講和条約を忠実に履

行して戦犯の名誉を回復した歴史的事実を全く理解していない発信という事になります。

日本政府もこの事実を世界に向けて明確に発信して中国、韓国こそ正しい歴史認識を持

つべきだと反論する事が必要だと思います。

同時に法律的視点と道義的視点は自ずから違うと言えます。特に問題となる靖国神社

にいわゆるA級戦犯が合祀された後に昭和天皇が参拝をしなくなりました。現天皇陛下

も行かれません。昭和天皇の詠まれた句「靖国の 名に背き 祭つれる神々を 思えば

うれひの ふかくもあるか」。今年発表された昭和天皇史にはご自身の意向、希望を裏

切り戦線拡大に走った戦争指導者への昭和天皇の苦悩が記されています。

安部総理始め靖国神社参拝を続ける政治家はこの昭和天皇が靖国参拝中止をどの様に理

解した上で靖国神社参拝をするのかの理由を開陳する事も必要ではないかと思います。

更にA級戦犯合祀は日本人の心情としては理解できとしても中国・韓国にはとても納得

できないできないでしょうし意を尽くしても理解をしてもらうことは不可能でしょう。

日本人は明確に発言しないだけでなく国際的に重要な案件もその国際的反応を熟慮検討

することなく決めてしまう特性も持っています。その意味で松平宮司は本当に罪深い事

をしたと思います。

更に言えば靖国神社には赤紙一枚で愛する家族を残し戦地に送られ命を落とした大勢の

国民犠牲者が祭られています。その犠牲者と指揮官として多くの部下を死なせた戦争リ

ーダーが同じ犠牲者として埋葬されている事に私は違和感を感じます。特に戦況が厳し

くなる中で決行された特攻隊など人間の命を粗末にした戦術を企画、遂行した軍幹部の

責任は重いと思います。その意味で法律問題とは別にA級戦犯と言われる最高責任者や

戦争指導者と一般犠牲者を同列に扱う靖国神社の有り方は諸外国から理解を得るのは難

しいだろうなと思います。

私の父も軍隊で苦労しました。その兄(守山家の跡取り長男)は軍艦「日向」の水兵

として昭和16年に南方で戦死しています。父は生前一度も靖国神社には参拝しません

でした。先の大戦で最後まで軍隊経験をした父が戦死した兄が居る?と言われる靖国神

社を参拝しなかった思いは何であったのか。残念ながら当時はその様な意識も無く且つ

聴いてみる雰囲気もなかったので真意は分かりません。

靖国神社をお参りしたい人は参拝すれば良いと思いますが同時に天皇陛下も含め政治家、

国民、外国から要人が何のわだかまりもなく戦渦に散ったた先人をお参り出来る施設を

設置する事が「戦後70年談話」よりも目に見える意義があったと思います。

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 守 山  淳 経営コンサルタント オフィス J.M.代表
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