日本的物事決定システムへの疑問ーー小林昌三

2015-09-03

“挑戦するシニア” みなさま へ

皆様は 霞が関・官公庁や 都庁・県庁 等へ許認可を得るため 訪問された経験がおありでしょう?

私のささやかな昔の 「個人的体験」 体験から・・・・例えば、国土交通省 土地・建設産業局、建設業課を仮に所用で 訪問したとしよ う。

もちろん、事前に アポイントをとり、指定の時間に行くが、通常 30分~1時間程度、平気で待たされる・・・・担当者や窓口が忙しく  して いる為、待っている間、チラッと机上に山積みされた書類の山を見たりする。すると 赤印で『極秘』 とか『丸秘』 と押印された書類が散見で きる事がある。

時間がきて その役所の担当者とサシで話し そういう「極秘」書類に気がつくと、サッと隠したり 引き出しにしまってしまう。
要するに 民間(一般国民)に 見せまい・知らせまい とする隠蔽体質がこの 70年間 ずうっと続いている。
多くの場合、その 書類は 『決裁済み』、『未決済』 と区別され置かれている。多分、現在でも同じであろう。
そして一般的に 役所等での 物事決定プロセスは 曖昧でウヤムヤな事が多い と思う。

今回の オリンピック新国立競技場 建設に関するデザイン、一度決まったものが白紙撤回され、再度コンペやり直す事になった。予算額が  当初  2550億円と トンデモナイ数字で出たり、既に 56億円が空に舞い、消えているとか・・・・不透明なデザイン決定過程  が明らかになり、ようやく 1550億円程度の予算で 業社選定などやり直す事になった。それでも、前回の London や 北京の  3倍 もの金額である。

そして、今回再び エンブレムのデザイン問題が発覚 。模倣常習犯(?) と疑われても致し方ないご仁が ついに
その原案を 取り下げた。発表から一ヶ月以上が過ぎ、コピーされたとクレームがつき、止むに止まれず引き下げた
印象がぬぐえない。
上の 新国立競技場建設 に関するケースと 似ていないか? 
更に、何か 問題が起こった時、「無責任」 を決め込む 態度は この70年間(?)少しも変わっていないのでは?

たまたま マスメデイア等を通じ、映像や写真により、『模倣』が証明され、逃げることができず、原案を取り下げたものと判断される。
そこで、この 2020東京オリンピック組織委員会長である。 どの様に 決めたのであろうか?
週刊新潮 31号 に指摘されている如く、森 喜朗氏という 胡散臭い『利権最優先』 親玉がいつの間にか会長に就いた。そして、エンブ レ ム・デザインが 取り下げられた際、コメント 『何が残念なんだ!』 と憮然とした態度。
この ご仁が 自己の利権温存と 名誉を維持し、影響力を駆使するため やっている様に 映るが・・・・。

いわば、不透明きわまる意思決定の結果 生じた”事件” というべきであろう。
そして、国民の 血税 56億円 への 説明がさっぱり されていない。この責任をとり(?)文科省の一役人が更迭されたが、マスメデイ アは  この解明を是非やり 公表してもらいたい。

また、エンブレム決定プロセスで デザイン事務所等との 契約条件など公表してほしい。
で、今回の 2事件は 日本の 国際的信用を失墜される結果になったが、 未だに責任者が問われていない。

森 某が元・総理大臣だから 安倍首相も 決断できないのか? さっさと 組織委員会々長 をもし 良心があるなら
自ら 辞任すべきである。 もし、辞任しないのであれば マスメデイアは 徹底的に 彼の利権構造を暴いて欲しいものであ る。

いつもの 独断と偏見で 一言。

豪ヒマ人  より

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