安保法案、これからがスタートーー円より子

2015-09-19

安保法案が昨日夕刻、ついに参院特別委員会で強行採決された。
そして今日18日、ついに参院本会議で数を恃みに採決、可決されてしまいそうだ。「民意をくまないこんな政治は嫌だ」と怒りに震えている人もいる。「この政権を選んだのは国民だし、そういう状況を作ったのは民主党じゃないか」と冷めている人もいる。様々な意見があって当然だ。  

しかし、私はこれからがスタートだと思う。諦めてはいけない。
閣議決定は別の内閣で変えられるからだ。9月16日の中央公聴会で、元最高裁判事・浜田邦男氏は言った。「(憲法解釈を)内閣の判断で変えられるとなれば内閣が変われば元に戻せるとなってしまう」と。

そうなのだ。内閣を変えればいい。自公を与党から引きずり降ろせばいい。通ってしまえばすぐに国民は忘れるだろうという与党の驕慢を次の国政選挙では許してはいけない。選挙のことは規制があってはっきりは言えないが、私は平和を望む人々の声を背に、これからも声を上げ続け、立ち向かっていくつもりだ。

荻窪駅頭での訴えを続けているが、先日、80代と思える女性が私にこう言った。「円さんが頑張っていても、全国で若者がデモに参加していると言っても、反応はいま一つよね。これは私たち戦争体験者があまりにも今まで若い人に何も言ってこなかったせいだと思うのよ。戦争って、戦地で戦うことだけじゃない。普通の暮らしがなくなるの。食べ物も自由もすべてなくなるの。そういうことをもっと話しておけばよかった」と話した上で、こうも言ったのだ。「でもね、円さん。遅すぎるということはないのよ。たとえ安保法案が通ったって、諦めないこと。頑張りましょ!」と。
こういう人たちの声を必ずや政治に反映させたい。その思いで、今日もまたマイクを握る。

コメント1件

  • hayabusa | 2015.09.20 0:05

    (下記は小林昌三さんのコメントです)

    濱田邦男氏は1990年頃 IPBA会議でお会いして以来、お付き合い願っています。
    最高裁判事に推薦された時、弁護士仲間等で お祝いした事ありました。バランス感覚の優れた英語が堪能、シューベルトの歌曲に はまっている(自分で歌う) ……日比谷高校ー東大ー弁護士 の秀才で素晴らしいお人柄。私が尊敬するおひとりです。
    さて、安保法案は 「成立」したが、問題は「これからどうなるか?」です。
    前にも書いたが、円さん、貴方は失礼ながら 「日本の防衛・安全をどの様に守るのか?」の具体的な提案がありますか?
    外から見ていると 民主党、共産党の「ただ反対」は、”何かおかしい、バカじゃないの?” と感じる。
    “挑戦するシニア” も投稿しているが、安保法案に 反対の立場である具体的根拠、「では対案あるのか?」。領域警備法案が ようやく8月に出たが 遅過ぎないか? 昨年から議論しているのでしょう?

    日本の野党に欠けているのは「与党を攻める戦術・戦略が無い事」。少なくとも、一般国民の眼には 「万年 反対を唱え続ける単細胞」の野党としか映らない!

    米英豪議会の様子を ご存じでしょう? 与野党は 自分達の意見・提案法案 等について 机を叩き、口角泡を飛ばして やり合っている。
    時々 TV 観ながら 双方主張を面白おかしく 視聴している。
    日本の国会中継と 全く違う光景が展開されている。
    例えば 今回 豪州首相の交代が 9月15日に実行された。与党 内 党首選挙で 2年半 首相をやってきたTony Abott 氏(44票)が 10票差でMalcom Tahnble 氏(54票)に敗れた。

    同じ野党内での党首選びなれど 堂々と TV中継やり、政治評論家を交え 両者の主義・主張の違いを 誰にでも 分かりやすく解説している。
    自民党・安倍総裁、無投票で決まるのは おかしくないか? 野田聖子氏は 「偉い!勇気ある!」……残念ながら 20人の 国会議員の推薦を取り付ける言葉が 出来なかった。 石破 茂 氏等 何故 立候補しなかったのか?
    一方、前の民主党代表・海江田万里氏 は どうしたのか?
    日本を本物の 民主主義国家にする為に、野党の皆さんは、もっと勉強し 情報を集め、分析……与党に対抗できる政策・意見を纏め 様々な場で発表し、国民の同意を得る活動をやって貰いたい。
    手始めに「自衛隊員の海外派遣」への 野党としての対案や意見など マスメディアに流して欲しいものだ。
    国会の承認が前提との事だが、非常事態は 或る日・ある時、突然やって来る……野党なら どうする・こうする……の声・意見を知りたいものだ。

    いつもの 独断と偏見で。

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