日本とテロリストーー小林昌三
” 挑戦するシニア ” みなさま へ
文藝春秋 2015年3月号特集記事「イスラム国との新・戦争論」、もしお時間あれば 是非 お読みください。
一般的に われわれ日本人がイスラム教と ムスリムに対する知識・情報が 如何に少なく 知らないか ………後藤・湯川さん殺害事件、残念ながら「起こるべくして起こった」事が多少理解できる。ただ、この事件、日本政府の対応は 限られた間接的情報の中で 止むを得なかった とも、佐々淳行氏は指摘。
池上 彰氏・佐藤 優氏の 対談 は「今後のテロ対策」を考える上で、大変 参考になる(と思う)。
その昔、中近東駐在(Lebanon・Kuwait・Saudi Arabia等) 経験から、イスラム社会との お付き合い・交流は容易ではなく、日本人はもっと イスラム教について勉強し、知識を蓄えるべきと考える。
石油産出・輸出国で ” 遠い国々 ” との認識が 一般的であるが 今後 アラビスト などの専門家を育てる必要ある。
これらの国々で 石油が発見され世界に 輸出が始まったのは、たったの 80年位前の話。
石油は「涸渇する」と云われて早くも数十年、シエール・オイル等代産エネルギー開発も盛んになっているが、コスト面で太刀打ち出来ないのは、ご承知の通り。
この先、数十年は やはり 石油に依存せざるを得ない状況が続きそう。そして、それらの殆どの国々が「ムスリム」社会。
イスラム教への “正しい認識と情報” を日本として 欧米なみに持つ必要がある。
ただ、イスラム教や 回教徒は今後 どうなってゆくのか? ………非常に理解し難く、予測し難い宗教であり、人々でもある。
後藤・湯川さん殺害事件をキッカケに われわれは、かれらの価値観・行動様式など きちんとした正確な情報をもとに対応・対策を考える時期に来ている と考えます。
毎度の偏見と独断で、一言。
豪ヒマ人 より=
hayabusa | 2015.03.11 6:18
(下記は守山淳さんのコメントです)
小林様
ご指摘の通り我々はイスラム教やイスラム諸国の事は良く分かりませんね。外国文
化は欧米のキリスト教、
そして欧米の情報に洗脳されてきた我が国の立ち位置が原因だと思います。最近の安
倍政権は従来欧米とは
違った中立の中東政策を進めて来た事で中東諸国の信頼を勝ち得て来たのに安倍政権
は集団的自衛権の容認
を通じ中東戦略も中立から米国側に突っ走る姿勢を鮮明にしこれがイスラム国の反発
にもなったと思います。
14億人と言われるイスラム教徒はマレーシア・インドネシアなどアジアでも多く日
本でもモスクが結構あ
りますが文明の対立を避ける為にも我々はもっと正しいイスラム教を知る意識が必要
だと思います。
石油を極端に中東に依存する日本ですから以前は結構イスラム勉強会が政府ベースで
あった様です。82年
に鈴木総理がアラファト議長に面談していますがこれは欧米のトップでは初めての事
で中東からは日本は敵
対する欧米とは少し違いという信頼を得る姿勢でした。
マスコミも残忍な殺傷事件に注力し過ぎて表面的報道ばかりが出立ちますが矢張り今
回の悲劇を踏まえ今後
日本は如何なるスタンスで中東と向い合うのかを真剣に議論する必要があると感じま
す。