株式の大幅下落を歓迎する

2013-05-24

東京証券市場で23日、日経平均株価が1143円も下落しました。海外のファンドなど金融機関やプロ投資家の多くは巧く売り抜けた一方で、相当数のアマチュア投資家は痛手を被ったと思います。しかし、この株価の大幅下落は日本経済にとって良かったのではないかと、私は考えます。

日本の株価は最近半年間、ほぼ一本調子で高騰してきました。アベノミクスと、それに伴う超金融緩和のためです。政府与党は円安と株高を大歓迎し、それを推進する政策をさらに続けていこうとしていました。多くの投資家もその流れに沿って活発に動き出していました。このまま株高が続いたら、バブルの様相を呈するのは確実であったでしょう。

その時に起きた急落です。これで投資家は、プロもアマも、頭から冷水を浴びせられました。約半年の一本調子の株価高騰が経済の回復に裏付けられたものではなく、多分にバブル的なものであったことを、投資家も国民も一応、理解したのではないでしょか。

アベノミクスの中心は「日銀がお札をじゃんじゃん刷れば、需要が増え、景気が良くなる」というリフレ政策です。経済再生はそんなに簡単に達成できるのでしょうか。皆さんは、もっと頭を冷やして、アベノミクスの本質に思いを致していただきたいと思います。

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