英国のEU離脱は世界に何をもたらすのかーー小林昌三

2016-06-27

みなさん へ

この 英国民の Brexit 決断は 多分 『相当迷いに迷った後』 に出した結論でしょう。 51.9% 対 48.1% という 僅差 がそこに 表れている。 当地で 英国から移民の ゴルフ仲間数人と話したが、『離脱賛成』者 ばかりで ”残留賛成”者 は 一人も居なかった。

要するに 難民やムスリムの影響を身近に感じている英国民 は、将来が不安なのだと思う。London市長すら ムスリム系になっている現在、このままだと 今後難民や ムスリム教徒が益々増え 仕事を奪われたり社会不安が増大する と考えたに違いない。それを防止したい・・が本音。

一方、日本や Australia への影響はどうか? 当面、『円高』 や株価に大きく関係するでしょう。また、Scotland 独立への 国民投票も再度行われるかも。もし、Scotland が英国から独立すれば、英国経済は更に ジリ貧に陥るのではないか? ”Scotch Whiskey” の価格は上がるかも?逆に Suntory や Nikka 等 日本のウィスキーの評価も 高くなる?

ともあれ ヨーロッパ経済は 今後ますます不安定になり 社会不安も 出てくるのではないか? Greece, Spain, Italyなどにも 当然 大きな影響が及ぶのではないだろうか。 

更に、もし Donald Trump あたりが 米大統領にでも選出されれば、世界 特に欧米諸国の混乱が広がり、結果として 日本の評価が高まるかもしれない。

『円高』 となれば・・・・トヨタ・キャノン 車や電子機器 その他 輸出に頼っている多くの メーカー利益が激減する?・・・アベノミクスは さらなる窮地に陥る?かも。 7月10日 参議院選挙で 与党は かなり苦戦するのではないか?

今後、世界中が益々 混乱・分裂し、価値観の多極化などに 拍車がかかる(?) カモ知れない。一方、IS などに加入する 若者が増える心配もある。

日本は しっかりした国策・プリンシプルを持ち独自の主張を展開する好機到来と判断するが・・・安倍晋三首相で 大丈夫だろうか? 優秀な 官僚等の ブレインはどこに 居るのだろうか? 

参議院議員選挙、国民の関心が ① 社会保障 ② 経済政策 ③ 防衛・平和政策(憲法改正) ④外交問題 等など・・・とのNHK 世論調査が示しているが、どんな国民の審判になるだろうか?

余談で 失礼しました。 どうか ボケずに お元気で !       Ciao !  Ciao !

豪ヒマ人   より

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コメント2件

  • 早房長治 | 2016.06.27 6:45

    (下記は守山淳さんのコメントです)

    世界は世紀末の様相

    小林様

     英国は「連合王国」という通り元々4ケ国の連合体が大英帝国としての優位さがあったから分

    烈せず支え合うメリットがあったのでしょうが矢張り移民の流入に対応出来なかった事がEU脱

    退を是にしたのでしょうね。目の前の不満を強調する方が投票という手法では効果はありますか

    らね。離脱で失うものが何かは実際に直面してみないと分からない、という事でしょうか。

    沖縄の基地問題と似ています。撤去して何か起こるかにまで頭は回らない。フィリピンがどうな

    ったか。自分の身に起こって初めて気が付く。その時は既に遅い・・・・離脱賛成派も後悔する

    時が来ると思いますが国民投票は民主的手法ですからこれを否定はできませんね。キャメロン他

    現リーダーと職を奪われる労働者階層の体感温度の差なのだと思います。

    スコットランドの独立は昔からありましたが現実味を帯びてきました。EUの発足が大きな挑戦

    と言われた様に人工的統合による無理がこんな形になったのだと思います。

    欧州の迷走、米国の孤立化、統制の効かない中東、その混乱を狙って覇権を露骨にする中国と今

    後は秩序無き世界が進むのだと思います。政治の混乱の裏には経済の混乱・・世紀末の様相です。

    さて日本は・・・安倍さんではダメでしょう・・でも誰なら任せられるか? 正に今流行りの田

    中角栄待望論です。最近の政治家が小粒になったのか日本の政治だけでは世界の大きな流れに対

    処できない時代になったのだろうと思います。どうすればいいのか・・・正直クリアーカットな

    回答は出ません。日本を支えたモノ作まりも不祥事続きで辛うじて自動車が頑張っていますがこ

    れも産業の空洞化で国産ではありませんからね・・・

    それでも他国と比べれば見れば日本は貧富の差も少なく民族的対立も少なく相対的に良い国だと

    思いますがさてそれが何時まで続くかですね。

    今の現役諸氏や子供たちは過酷な時代ですね。

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    守山   淳   経営コンサルタント オフィス J.M. 代表

       〒107-0062 東京都港区南青山 3-12-12 南青山312ビル 604号室

        携帯電話: 080-1075-6266 FAX: 03-6459-2112
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            電話・ FAX : 03-3796-5566

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  • 早房長治 | 2016.06.27 8:34

     EUは英国の離脱によって致命的といっていいほどの傷を負い、米国とロシアへの対抗力を極度に弱めるでしょう。これによって世界のパワーバランスは大きく崩れますから、世界の混乱の度合いはいっそう深まるでしょう。具体的には、米国、ロシアに加えて、中国など新興国や中東諸国なども今まで以上に身勝手な行動に走るでしょう。

     日本は、米国や中国にいっそう振り回されることは間違いありません。このような混乱の時代を、現在の安倍政権の外交政策で乗り切ることは不可能です。日本国民は、EUがこれ以上の分裂状態にならないことを願うとともに、
    外交の独自性を大幅に高めなくてはなりません。しかし、安倍政権も、国民全体も、その決意を持っていないことが大きな不安材料です。(早房長治)

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