都知事が責任をもって活躍しなければ、東京五輪は失敗の恐れーー9月の勉強会報告

2015-10-02

9月29日の勉強会は、まず、福井義夫さんから2020年東京オリンピックをめぐる組織委員会をはじめとする関係者の
行動について、厳しい国民目線からの報告がありました。(報告内容はこのブログの前のブログに)その後、「チヤミーさ
ん」(本人の希望で仮名)から、自らが体験した長野冬季オリンピック(1998年)における組織委員会の混乱ぶりにつ
いて報告があり、それに基づいて、東京オリンピック組織委などを、今後、どのように改善しなければならないかについて、
真剣な討議が展開されました。

長野オリンピックでは毎朝、サラマンチ国際オリンピック委員会(IOC)会長以下の幹部やスタッフ数十人が出席して会
議が開かれたそうです。ところが、IOC側が長野オリンピック組織委側に質問すると、ほとんど答えられない。組織委に
はすべての問題に精通していて、責任を持って即答できる人がいないからです。数日経つとサラマンチ氏は堪忍袋の緒が切
れて、”Who is responsible ?”と怒鳴りだしたそうです。そこで、IOC側から出た質問を紙に書いて組織委側に渡し、
翌日、組織委側が答えることにしました。しかし、答弁に対する質問が出ると組織委側は答えられず、さらに翌日に持ち越
されるため、サラマンチ氏の怒りは収まらなかったといいます。

長野オリンピック組織委が醜態を繰り返した主な原因は。日本式のシステムと意思決定方式にありました。欧米先進国の場
合、組織のトップリーダーは強大な権限を持つ一方で重い責任を負います。また、リーダーシップを発揮するのが当然とさ
れます。組織が行動し、成果を挙げる現場には、中間管理職的なリーダーがトップによって配置されます。ところが、長野
組織委は無責任態勢で、リーダーシップは何処にも存在しませんでした。

「チヤミーさん」は「長野組織委を構成する長野県や長野市に比べて、東京都は組織もしっかりしているし、人材にも恵ま
れているだろうから、長野オリンピックにおけるような醜態を演じることはないだろうと考えていた。しかし、新国立競技
場やエンブレムをめぐる動きをみていると、東京オリンピックの場合も長野と変わりないのではないかと心配になってきま
した」と話す。他の出席者も彼女に共感しました。

では、どうしたらいいか。「組織委員会の委員を大幅に入れ替えた上で、責任態勢を確立し、リーダーシップを発揮できる
ようにする」ことで出席者の意見は一致しました。とりわけ、「森喜朗組織委員長は絶対、直ちに辞任してもらわなければ
ならない」という点が強調されました。

私どもが、はたと困ったのは、こうした改革案をだれに訴えたらいいかです。現在のオリンピック組織委の中には改革を実
行しようという人はいない。森さんの首を切ろうとしない安倍首相をはじめとする政治家も同じだ。

結局、私ども意見は、窮余の策として、舛添要一・東京都知事に訴えるほかないのではないか、ということになりました。
2020年オリンピックを招致したのは東京都だし、オリンピック問題に関係している政治家の中では舛添さんが一番、ま
ともではないかという理由からです。「挑戦するシニア」としては、私どもの提言を書面で、近日中に舛添知事に提出する
予定です。                             (文責 早房長治)

コメント2件

  • 早房長治 | 2015.10.04 22:48

    (下記は小林昌三さんのコメントです)

    早房 長治  さま
    “挑戦するシニア” みなさまは へ

    「2020年東京オリンピック問題を考える」(福井義夫氏) 及び 9月29日の勉強会にて 提案の如く、2020年
    東京オリンピックを 成功させる為に 東京オリンピック組織委員会のメンバー・入れ替えること。 これは これまで

    新国立競技場を巡る 予算の不透明性等から 白紙撤回となったり、エンブレムやり直し・・・・これは組織委員会々長が 責任を取って辞 任すべき が当然であり、その事務総長なども 更迭されて然るべきである。

    が、今日(10/02) 電通から 出向 派遣されていた 二人が エンブレム問題で辞任すると発表された。 新国立競技場は 文科省の役人一人だけがクビになっただけ。 いずれも どうい う経過で そうなったか 国民が納得できる説明が何もない。 エンブレム問題では 武藤事務総長という 元・財務省キャリア官 僚が エンブレム撤回につき、るる説明 していたが・・・・。

    何故、森 組織委員長が 説明しないのか? 又は できないのか? 不思議でないか?
    そもそも、 現在の 組織委員会の メンバーは どういう方法で 決まったのか? 不透明な 密室で 森 喜朗氏などが いい加減にきめたの ではないか?

    確かに 舛添都知事が 先頭に立って 新組織委員会メンバーを早急に決める アイデアは 良いが、森 喜朗氏を 辞任させる事 は出来るだろうか?

    私は IOC 側から クレームを組織委員会に 出してもらった方が 近道ではないか? と思う。それはメイン・スタジアム 建設及び エン ブレム 模倣問題で 誰も 責任を取っていないではないか?と。

    I.O.C.バッハ会長や John Coats 副会長から 言わせることである。 日本オリンピック委員会の竹田会長あたり
    から アプローチ可能ではないか? また、猪谷千春 氏 JOC委員(?)など有力者も 沢山いる。

    本来、石原慎太郎氏なら 直接 森 氏に文句を言って『辞めなさい』と言える立場だが、この頃 ボケたらしい。
    それと 再度 安倍総理大臣 代理として 側近が それとなく 森 喜朗氏にアプローチし、「このままでは 2020年東京オリンピック成功 が心配」 と言わせるとか・・・・。

    まあ、最後は 舛添要一都知事 となるのだろうが・・・・。 森 喜朗という 怪物(ノミの心臓とサメの脳みそ男) と武藤事務総長の 二人始 め、エンブレム問題担当及び 新国立競技場 建設担当(文科省だけでなく) すべて人心一新 しないと・・・・。

    9月勉強会での 提案に全面的に 賛成です。
    また、マスメデイアが 一貫して この 組織委員会の責任体制 責任追及を 一斉に報道すれば、森 喜朗氏も
    最後は 気がつくのではないか?

    以上 サメではない イルカの 脳みそ男の 豪ヒマ人 から 

  • 早房長治 | 2015.10.04 22:49

    早房 長治  さま
    “挑戦するシニア” みなさま へ

    「2020年東京オリンピック問題を考える」(福井義夫氏) 及び 9月29日の勉強会にて 提案の如く、2020年
    東京オリンピックを 成功させる為に 東京オリンピック組織委員会のメンバー・入れ替えること。 これは これまで

    新国立競技場を巡る 予算の不透明性等から 白紙撤回となったり、エンブレムやり直し・・・・これは組織委員会々長が 責任を取って辞 任すべき が当然であり、その事務総長なども 更迭されて然るべきである。

    が、今日(10/02) 電通から 出向 派遣されていた 二人が エンブレム問題で辞任すると発表された。 新国立競技場は 文科省の役人一人だけがクビになっただけ。 いずれも どうい う経過で そうなったか 国民が納得できる説明が何もない。 エンブレム問題では 武藤事務総長という 元・財務省キャリア官 僚が エンブレム撤回につき、るる説明 していたが・・・・。

    何故、森 組織委員長が 説明しないのか? 又は できないのか? 不思議でないか?
    そもそも、 現在の 組織委員会の メンバーは どういう方法で 決まったのか? 不透明な 密室で 森 喜朗氏などが いい加減にきめたの ではないか?

    確かに 舛添都知事が 先頭に立って 新組織委員会メンバーを早急に決める アイデアは 良いが、森 喜朗氏を 辞任させる事 は出来るだろうか?

    私は IOC 側から クレームを組織委員会に 出してもらった方が 近道ではないか? と思う。それはメイン・スタジアム 建設及び エン ブレム 模倣問題で 誰も 責任を取っていないではないか?と。

    I.O.C.バッハ会長や John Coats 副会長から 言わせることである。 日本オリンピック委員会の竹田会長あたり
    から アプローチ可能ではないか? また、猪谷千春 氏 JOC委員(?)など有力者も 沢山いる。

    本来、石原慎太郎氏なら 直接 森 氏に文句を言って『辞めなさい』と言える立場だが、この頃 ボケたらしい。
    それと 再度 安倍総理大臣 代理として 側近が それとなく 森 喜朗氏にアプローチし、「このままでは 2020年東京オリンピック成功 が心配」 と言わせるとか・・・・。

    まあ、最後は 舛添要一都知事 となるのだろうが・・・・。 森 喜朗という 怪物(ノミの心臓とサメの脳みそ男) と武藤事務総長の 二人始 め、エンブレム問題担当及び 新国立競技場 建設担当(文科省だけでなく) すべて人心一新 しないと・・・・。

    9月勉強会での 提案に全面的に 賛成です。
    また、マスメデイアが 一貫して この 組織委員会の責任体制 責任追及を 一斉に報道すれば、森 喜朗氏も
    最後は 気がつくのではないか?

    以上 サメではない イルカの 脳みそ男の 豪ヒマ人 から 

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