朝日新聞の経営姿勢は批判されて当然ーー守山淳

2014-09-23

早房様

 今回の件で多くのマトモナ朝日の記者諸氏が随分と無念の思いをされている事は理解出来ます。

物産も私が在任中に二つの不祥事? (国後問題とDPF問題)でマスコミからバッシングを受けました。他部門の案件でしたが経営姿勢の問題とは少し違うな、とも感じました。しかしそれは飽くまで社内の問題で会社としてはどの部門が行った独断であっても結果責任は負わざるを得ない物だとも感じました。当時の反省の一つに経営が利益を上げる事に夢中でそれが知らず知らずに現場に無言の圧力に成った面があるのでは、という事でした。誰が見ても公平な業績数字でボーナスが決まる仕組みでしたから。故のこの不祥事を受けて社長に成った槍田社長は評価基準を定量数字でけでなく定性評価を入れて良い仕事を、と社員に訴えました。

朝日の問題は早房さんが反論される通り現場の一線で活躍される記者の皆様の気持ちだと思いますが編集責任者などに経営幹部の姿勢が全く反映されなかったのでしょうか? 何故慰安婦問題は事実に反すると指摘されながら今日まで何ら謝罪や訂正が成されなかったのでしょうか。

加えて言えば今回の謝罪会見も政府が吉田調書を公表すると成って慌てて行った感があります。もし政府が公表を決めなかったら朝日は何もしなかったのではないか、との疑いがあります。それは慰安婦問題での誤報を報じながら社長が謝罪を拒否し記者会見も行わなかった姿勢にも表れている様に思います。これも経営陣の姿勢・社風なのではないでしょうか。当然現場の社員・記者の中にはそうした経営に対する不満も大勢あったと思いますがそれが経営に届かない仕組みも含めそれは飽く迄社内の問題で少なく共対外的に明確な行動で示さない限り、今回の様な非難を浴びても已む無しだと思います。

今の朝日不買運動や潰せという世論の流れには私自身は大いに違和感ありです。センセーショナルな報道で無実の人を罪人にした多くの例(例えば松本サリン事件の河野氏。今年で20年ですね)と同じで今度は国民が狂った感情論で走っている怖さを感じます。朝日の吉田調書の報道があったからこそ原発再稼働を進める政府は不都合な事実が表に出るのを嫌がり公表をけた事実を朝日がこじ開けた功績は正当に評価すべきだと思っています。

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