地方都市の魅力、欧州と日本の違いーー小林さんの友人から

2014-07-29
早房 長治  さま
貴殿事務所 近く「保健同人社長」を長年やってリタイアした40年間以上 友人の一人、大渡 肇 君からのメール、ご参考まで 転送させて頂きます(本人のOKもらってないが)。我々の年代には少ない(?)行動派です。早稲田大ESS出身で英語も堪能。保健同人社 創立のお父上(故人)もユニークでしたが……。
差出人: 大渡肇
宛先: Shozo Kobayashi
件名: Re: Re : 「まち・人・しごと 創生本部」 設立構想に ついて

小林さん
土懇にすっかりご無沙汰をしています。
ここ数カ月はゴルフで遊んでばかりですが、6月は妻と二人でスペイン鉄道旅行を20日
かけて廻ってきました。経済不況を言われるEUの落第生ですが、町を歩いていても人々は楽しそうです。帰京してから京都の集まりに参加するため、思い立って新幹線で2時間10分で行ける京都まで2泊しながら車で行くことにしました。東京から中央道で伊那谷に入り、昼神温泉でお風呂につかり、妻籠、馬籠、南木曽村を廻って中津川に泊まり、翌日は桑名に蛤を食べにより信楽焼の窯元を訪ねて琵琶湖に泊まりました。そして翌日午前中に京都へ。
3泊しての帰りは、琵琶湖大橋を渡って北陸道で永平寺を目指し、そこから白山連峰、九頭竜湖を巡り、郡上八幡(天然鮎)を経て関市で宿泊。予定が入り翌日関市から中央道で4時間半で東京に帰りました。走行距離1356キロの長旅でした。
何を申し上げたいか。
ここ数年私は毎年ヨーロッパを個人旅行でゆっくりと回っていますが、イタリア、フランス、スペインみんな経済が悪いといいながら、生活を楽しんでいます。
日本の地方都市はほとんどが大資本のスーパー、飲食店、ゲームセンターに浸食され、街はシャッターが閉ざされ、どこの町中も活気、人気(ひとけ)がありません。町の特色、伝統の味わいがなくなりました。こんな地方都市の何が魅力があるでしょうか。先日10日ほど前NHKが鹿児島の地方都市の巨大スーパーを3日間24時間連続で撮影した興味深いドキュメンタリーがありました。そこに映し出された若者たち、老人たち、巨大スーパーしか行くところ、時間を費やす所、人と出会える所が他になく、夜中の2時3時に三々五々集まる若者、老人の姿でした。寒々とするような孤独な姿でした。
こういう人々がスーパーの弁当ではなく、自宅の暖かい食事をとり、カフェで友人隣人達と談笑するような社会を取り戻す事が出来るのか。日本は荒涼とした社会になりつつあるのかと思います。政府の地方活性化策などでは対応できないことです。
生活の基本を取り戻さないと駄目でしょう。
小林さんの元気な提言にいつも刺激を受けています。
大渡 肇(見たいテレビがあるので誤植御免)


******************************************
OWATARI,Hajime

Dojinsha Co.,Ltd
4-21-8 jingumae,shibuya-ku,Tokyo,Japan
OW bldg.
150-0001
Mobile :090-6937-8647
Phone :+81-3-6440-0313 (03-6440-0313)
Fax     :+81-3-6440-0316 (03-6440-0316)
E-mail :owatari@dojinsha.co.jp
howatari@gmail.com
URL :http://www.dojinsha.co.jp
******************************************

コメントを書く







コメント内容



Copyright(c) 2012 Striving Senior, All Rights Reserved.