いま、シニアから若者に伝えたいことーー6月の勉強会から

2014-06-09

6月3日に開かれた「挑戦するシニア」の勉強会の後半、司会役の私(早房)から出席の皆さんに「集団的自衛権の行使や憲法改正問題について、いま、若い世代に伝えたいことを言ってください」とお願いしました。5,6月の勉強会での発言から、出席者の多くが若者たちの考え方を理解できず、言いたいことがかなりあると見て取れたからです。予想通り、全員から積極的な答えが跳ね返ってきました。以下は皆さんの答えの要点です。同じような答えは一つにまとめました。

● 戦争とは何かを若者たちに教えないといけない。学徒動員など、学生が全く知らない。若者は「戦場に行ったら死ぬ確率は高いし、相手を殺さなく  てはならない」ということを知ってほしい。女性たちは夫や子供を戦場に送ることになるのだから、「戦争とは何か」をしっかり学んでほしい
● 戦争をする国になれば、若者は戦場に送られ、他国の兵隊を殺し、相手から殺されることになる。そうならないように考えてほしい。また、戦争で最も多数殺されるのは兵隊ではなく民間人であることを、女性は知っておいてほしい
● 携帯やスマホを見るな、本を読め
● 「戦争とは何か」をシニアが若者に教えないと
● 「日本は素晴らしい」ということを若者に教えたい
● 「戦争は人間を鬼にする。ダメにする」。このことを若者に教えるのが出発点だ。このことについて、メデイアはもっと発信してほしい。「挑戦するシニア」も積極的に発信すべきだと思う
● 最近、日本の若者は奨学金がもらえても外国留学に極めて消極的だ。これでは世界で何が起きているか分からない。たとえば、オランダでは今日でも、毎週、反日デモが起きている。この原因は第2次大戦中のインドネシアにおける旧日本軍のオランダ人に対する虐待だが、これはオランダに行ってみないと分からない。ともかく、若者はもっと外国に出かけて、世界で何が起きているかを学び、体験してほしい
● 自衛隊が戦争に巻き込まれる可能性が高まったら、多くの隊員が退職するだろう。もし、北朝鮮との間で戦争が起きたら、私は子供より先に兵隊になる。その姿を子供に見せたい
● 今日、日本人は非軍事分野で素晴らしい国際貢献をしている。このことについて、若者はもっと自信を持ってほしい
● 戦争と戦中・戦後の貧乏生活について、私どもは若い世代に語り継がなくてはならない。その第1の場所は家庭だと思う

● 日本の若者は戦争を知らない上に、平和と優しさに慣れている。オーストラリアでは毎年、対日勝利を祝うアンザック・デイの催しがあるが、彼らは戦後70年たった今日でも日本人を許していない。許すまでに、あと30年かかるのではないか。このことから考えても、戦争をやってはいけない

(文責=早房長治、6月9日記す)

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