戦争戦死者を盛大に追悼する豪州のANZAC DAY

2014-04-26
みなさん へ
日本には 関係なく、馴染みない 豪州の祭日 ANZAC Day(Australia New Zealand Army Corpsオーストラリア・ニュージランド軍団とでも訳すか)、毎年 4月25日。 この日は 第一次大戦で ANZAC  軍が  トルコ軍と戦い、トルコの ガリポリ湾に 上陸した日。 何と この戦争で ANZAC 軍の戦死者が 6万人を超え、負傷者も数万人に なったとか。 お国の為に 勇敢に戦った軍人の功績と勇気を称え、祭日にし 慰霊祭が各地で 開催される。今回は 英国のWilliam 王子と  Kate  夫人も 首都キャンベラの 式典に参加、花輪を 捧げ、また 記念植樹 鍬入れの様子が TVで 放映された。 その後、第二次世界大戦・ヴェトナム戦・イイ戦争・アフガニ戦等に 参戦・死亡した軍人も追加慰霊する事になった。
朝 4時半頃 州都などで 元兵士、亡くなられたその家族一族郎党 また 現役の 軍人が 軍服など着用 胸に 従軍徽章などを飾りつけ、慰霊碑の前で 式典を行い、その後 街を大手を振って 行進する・・・・・。
その数、何と 数十万人。 世界各国からの 招待者も含めた 慰霊祭は 非常に盛大なもので 驚くほど。 そして スピーチが 次から次 へと  続き 最後に 必ず “Lest we forget !” (決して 我々は 忘れません)で締めくくる。 この行事は 早朝から 何と  夕方まで まる 一日首都・州都のみならず 各地で やっている。
普段は いい加減で ノンビリな お国柄であるが 、このANZAC Day だけは 特別に緊張する 様子。
ただ、第二次世界大戦で 日本と交戦し、日本軍捕虜になって 痛めつけられたAussie や その末裔が生きていて、 いまだに 『こ の 日本人め!』 と憎んでいる様も よく見られた光景。ただ、この数年は そういう戦争で戦った軍人も高齢化で 殆ど 没 している ので 日本人を敵と思う オーストラリア人は 殆ど居なくなった(と思う)。
小生が 当国に住み始めた1988年頃、4月25日は 『日本人は外出しない様に』 と注意されたものである。何故ならば、アジア各地で 戦っ た軍人の生存者が帰還し、このANZAC Day に”勇敢な英雄” として 得意顔で参加していたからである。
例えば タイメン鉄道建設 の為、道路工事を 日本軍の命令で しぶしぶ 従事されられた Aussie軍人や その家族は 日本軍人か ら受 けた 『ヒドイ話』を したり、聞かされているので Jap.め! との気持ちが潜在的に残っているらしい。 映画 にもなった ” Railway Man” がその頃の 様子を 描写している。
ともあれ、平和を愛好し、自然の動物を可愛がり、戦争を憎み 二度と戦争はしない、起こらない様に 心から願い、また 過去の戦争で亡く なら れた方々 を慰霊し、供養する この ANZAC Day は オーストラリア人に とっては、とても 大事で 語り継ぎ、続けねばならない 特別で 重 要な行事であり 日でも ある。
日本には 縁遠い 第一次大戦々死者 慰霊から 始まった アンザック・デイ について書かせて頂きました。
豪ヒマ人 より

コメント2件

  • 早房 長治 | 2014.04.26 1:47

    Anzac Dayの様子はBBC WORLDで見ました。日本のように「靖国騒ぎ」がないせいか、すっきりしていて、いいですね。

  • 早房 長治 | 2014.04.29 3:06

    (以下は守山淳さんのコメントです)

    小林様

     興味ある貴地のお祭りをご紹介頂き有難う御座いました。

    米国にも似た様なベテランズデーという同じ祝日があり当日はNYの五番街を退役軍人らが誇らしげに

    パレードをします。国の為に命の危険を顧みず勇敢に闘った兵士に足し国民が素直な気持ちで感謝の意

    を表しています。

    しかし残念ながら日本にはその様な催し物はありません。先の大戦は軍部の独走もあり多くの庶民が犠

    牲になりました。米国主導の東京裁判はありましたが日本人が日本人の手で判断をして戦争指導者の責

    任追及はしていませんし戦後は極端な戦前否定もあり価値観が左右別れた事も影響していると思います。

    更に自衛隊は長い間日陰者的扱いを受けて来ました。幸いに戦後の日本は一度も砲火を交えていません

    からANZAC DAYの様な催しを開催する必要性も無かったという事でしょうか。ある意味では実に平

    和な日本、とも言えます。先の大戦での犠牲者は靖国神社という政治的にも複雑な神社の為に国民皆が

    わだかまりもなく感謝を表す場所がないと言う現実だと思います。

    何故、誰でも参拝出来る場所を造らないのか、何故千鳥が淵の戦没者慰霊では駄目なのか、何故A級戦

    犯の分祀が出来ないのか。何故昭和天皇は靖国神社参拝を辞めたのか。こうした問題を冷静に議論しな

    い限り今後も周辺諸国との政治的軋轢を抱えながれ国内でも不毛の議論を展開するとせば一番嘆いてい

    るのは戦禍に倒れた先人達だと思うのですが。

コメントを書く







コメント内容



Copyright(c) 2012 Striving Senior, All Rights Reserved.