「挑戦するシニア」創立1周年

2013-06-22

本日、6月21日は「挑戦するシニア」が創立され、活動を開始してから1周年に当たります。提唱した私としては、それなりの感慨に浸っています。

しかし、設立にあたって「シニアによる世直し」という大きな看板を掲げましたが、1年間を振り返ってみると、実績はほとんどありません。慙愧の念さえ覚えます。

賛同者は500人近くに達しました。でも、行動して下さる方が少なかった。私の思惑と最も反したのは、このブログでの意見交換に参加して下さる方が極めて少ないことでした。きっと、毎日といわないまでも、頻繁にパソコンを開いているシニアが少ないということでしょう。いま、会員・賛同者とどうしたら日々、連絡が取れるか、方法を懸命に考えています。いいアイデアがあったら、ぜひ教えていただきたいと思います。

私どもの考えを目に見える形に表すために、いま、理事の赤谷慶子さんと協力して実現しようとしているプロジェクトがあります。クラシック音楽に接する機会が少ない養護施設に居るシニアと一般のシニアのために最高1000円以内で楽しめる音楽会を催おすことです。演奏者としてはプロ、半プロ、技術の高いアマチュアに協力していただくことを考えています。時期としては9月中、開催場所は千代田区内を予定しています。協力して下さる方を募ります。ぜひ手を挙げてください。

今月初め、「挑戦するシニア」の今後の運営について考えつつ、悶々としている折、瞑想グループの仲間に誘われて比叡山延暦寺を見学に出かけました。伝教大師最澄が天台宗を開いてからすでに12世紀ですが、いまでも12年間以上、山に籠る荒行が続いているのには驚きました。そこまでやらないと人々の魂を救い、互いに慈しみ合う世の中へ導くことはできないという最澄の利他主義に基づく教えが生きているのです。

この一事をとっても最澄が偉大な宗教者であったことが分かります。しかし、最澄が比叡山に籠って天台の教えを説き始めた当初、世間からは全く理解されず、粗末な庵を開くまでに3年を要したそうです。俗っぽく言えば「石の上にも3年」ということですが、偉大な最澄さえこのような厳しい経験をしているのです。これを知った時、私ごときが「挑戦するシニア」の運動が1年間、思った通りいかないからといって落ち込むのはおこがましいということに気付きました。

明日から心機一転、「挑戦するシニア」の志と心意気を世の中に広めるために全力を注ぐ所存です。一人でも多いシニアのご理解とご協力をお願い申し上げます。(早房長治)

 

 

コメント4件

  • 早房長治 | 2013.06.24 4:04

    早房 長治 さま
    “挑戦するシニア” のみなさま へ

    アメリカの世論調査会社「ルイス・ハリス・アソシエイツ」によると、高齢者は一般に

     ① 退屈し 頑迷で 依存性が高い
     ② 疎外されていて 孤独である
     ③ 偏狭で 無視されている
     ④ 古臭く 受け身 で貧しい
     ⑤ 性的に不活発で 病弱である
     ⑥ ボケていて 生産性が低い
     ⑦ 病的なまでに 死をおそれている
     ⑧ 常に犯罪におびえ 人生最悪の日々を過ごしている
     ⑨ ただ じっと座っているか 眠ってばかり
     ⑩ 過去の郷愁に浸っている
     
    これらは アメリカ社会で 若者が抱く 高齢者へのイメージ。 
    そのくせ 高齢者 本人は 自分達は他の上記のような”平均的な高齢者” のような ステレオ・タイプには 該当しない と考えている。
    (上記は Jared Diamond著『昨日までの世界』(上、P.385 からの引用)

    さて、「世直し」という一見簡単そうで 決して用意ではない ”改善・改革”を目指して 早房さんが始められた このブログも1年が経ち、参加会員も 500名を越えたそうですが・・・・。

    上記みたいな調査を日本で やれば 同じような結果になるのではないか?
    ただ 個人的に非常に違うのではないかなあ~と思うのは アメリカ人高齢者は そこに至るまでの過程で自己の主義・主張や考えを周囲に表明してきたのではないか? ということ。

    日本社会では おそらく ブログ投稿者が少ないことで分かるように 『読みながら、自分の意見があっても何も言わない・黙っている』ケースが殆んどではないでしょうか。

    要するに 意見はあっても ①面倒臭い ②誰かに何か言われるのではないか の心配 ③投稿した所で 何の役にも立たないのでは と考えてしまう

    良くも悪くも 日本人一般に共通の傾向ではないだろうか?
    昨日 富士山の世界文化遺産登録が承認され、日本中(?)が大喜びしている。今後 他国からの 観光客も増えるに違いない・・・・しかし 我々日本人 シニア・高齢者は これにより QOL(Quality of Life)は 良くなるか?

    チラッと そんな事を感じました。

    豪ヒマ人 より

    (小林昌三さんから私宛に送られてきたコメントをここに転載しましたーー早房)

  • 早房長治 | 2013.06.24 4:10

    早房 長治 さま
    “挑戦するシニア” のみなさま へ

    赤谷慶子理事が 中心になって 9月頃千代田区で企画をすすめておられる プロジェクトに関して 一言。

    1.シニアの方々が好きなクラシック音楽は例えば、演奏曲目は Beethoven, Mozart ,Bach 等などですか。それとも 日本の 童謡・演歌なども加えるのですか?養護施設などに居るシニア等を対象にされるならば 人口に膾炙した曲目を選択しないと興味を示さないのでは?

    2.多分、紀尾井ホールなどを考えて居られるのではないかと 想像するが・・・・相当 早くから会場を押さえておかないと (これもあてがあるのでしょうが)。

    3.演奏曲目、具体的に 事前に希望を聞き出してみては ?1000円とは 魅力的な値段で 『行って見たい・聴きたい』という シニアは多いとは 思うが・・・・・。

    4.現在 シニアの方々(団塊の世代以上?)が馴染んできた クラシック音楽とは?
    ・・・・僭越ながら 平均的シニアの方々が好きな曲で クラシックとなると ドヴォルザーク、ショパン、メンデルスゾーンのSymphoneyや Concerto(協奏曲)、ピアノ曲など?

    5.私は むしろ 美空ひばり・石原裕次郎・ちあきなおみ などの 歌や演歌・童謡 などを取り上げた方が シニアは 足を運びやすいのでは?

    6.会場は何も 千代田区に こだわらず、例えば 墨田トリニホールとか、新宿オペラ劇場とか、渋谷文化村(?)とか・・・・。

    会場がお安く 借りられ 交通の便が良ければなおよろしい。
    また、日本のコンサートは 殆どが当日開演前に ”行列する”ケースが 多いが これは 整理券など 事前に発行し、行列はやめて 整理場番号順に会場に 入れる など、チョッピリ工夫されては?

    また、『協力してくれる方、手を挙げて!』で本当に 集まるのか知らん?

    余計なお世話でした。

    豪ヒマ人 より

    (小林昌三さんのこのコメントも、早房宛に送られてきたものをここに転載しましたーー早房)

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